秋田の女性のWork&Life a.woman

8AUGUST
2020

今月のCLOSE UP

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お花の美しさを最後まで。ドライフラワーで暮らしに新しい風を吹き込むお花屋さん

株式会社greenpiece 専務 金森 鮎美さん

ドライフラワーを通して、お花のある暮らしを提案している秋田市のお花屋さん「greenpiece」。センスが光る美しいアレンジが大人気のお店で、2020年3月には店内をリニューアルしました。
こちらで専務を務める金森鮎美さんに、ドライフラワーに辿り着くまでの道のりや、これから目指すことを聞いてきました。

お花で幸せを演出するブライダルの世界へ

ーお花の仕事をするのは、どういうきっかけからでしたか?

金森 子どもの頃にまわりから感性が強いと言われることが多かったんです。そんな中で、色への感覚が良いと言われたことがあって。それで日々の中に身近にあって色が溢れているものとして、お花を使って幸せのお手伝いができればいいなと、ブライダルのフラワーコーディネートをする会社に入社しました。


(高い技術力が必要とされるフラワーコーディネートの仕事。 写真提供/greenpiece)

ーブライダルのお仕事で意識していたことは何ですか?

金森 何より大事にしたのは、お客様のご要望に合わせて、会場全体の空間をトータルでコーディネートすることです。単純にブライダルの仕事がとても好きで、毎日遅くまで夢中になって働きました。

その会社で出会ったのがこの店の社長の旦那さんです。尊敬する上司だったのですが、「才能がある」と私の仕事を認めてくれて、可能性を引き伸ばしてくれました。そんな彼と結婚して退社をし、祖母の代から実家が経営している美容院で働きながら、エステやメイクの勉強をするようになりました。


(互いの才能を認め合う、相棒であり親友であり同志のようなご夫婦)

金森 そうしているうちに、今度は私個人に前職の経験を知った会社からブライダルの仕事のお声がけがあって。父が経営する会社でお花部門を立ち上げて、再びフラワーコーディネートの仕事を始めました。

その後、ウェディング雑誌の撮影のお仕事もいただくようになって、ヘアメイクのアドバイスもしたり。学んできたことがつながって、仕事の幅も広がっていきました。

家族との時間を大切に。働き方をシフトチェンジ

ー夫婦それぞれ別の会社でブライダルのお仕事をしていたんですね。

金森 そうですね。旦那さんは私が2人目を出産したころに前の会社を退社し、そして2016年にこのお店”greenpiece”をオープンさせ、ブライダルで大量に出るロスフラワーを活かしたドライフラワーを販売するようになりました。その頃私はフラワーコーディネートの仕事をしていて、どちらも忙しかったので、家庭が大変でしたね。


(色あざやかなドライフラワーがあふれるgreenpiece店内。 写真提供/greenpiece)

ーそこから現在まで、働き方はどうシフトしていきましたか?

金森 2017年に私がgreenpieceに入る形で、一緒に仕事をするようになりました。ただ、ブライダルは土日にどうしても仕事が集中するので、子どもたちが休みの時に、一緒にいてあげられないのが悩みでした。

一番大事なものが何かを考えたら、子どもだと思い、働いてくれるスタッフにも子育て世代が増えてきていたので、みんなで何回も話し合いました。そして、ブライダルの仕事を少しずつ減らして、直接お客さまにお花を販売する仕事のボリュームを増やしていきました。

ー以前に比べて、お店にはどのような変化が生まれましたか?

金森 もともと私が古いものが好きなのもあって、ドライフラワーに合わせてアンティークをディスプレイに取り入れたり、スタッフと一緒に新しい商品を色々つくりました。

例えばドライフラワーを使ったキャンドルもその1つです。ブライダルの会場ではお花と同じくキャンドルもたくさんロスが出るんですよね。幸せな思い出が詰まったものなので、ずっと何かにリユースしたいと思っていたのですが、キャンドルを作れるスタッフが入社したことで形にすることができました。

うちのスタッフは全員女性なのですが、すごくセンスがよくて。商品会議をしてもそれぞれが積極的に意見を出してくれるし、みんなの感性が一致してすぐにやってみようってなるんです。


(スタッフのアイディアで商品化されたアイテム)

ー女性ならではの視点が商品づくりに生かされているんですね。金森さんご自身は、子育てとお仕事とのバランスをどのようにとっていますか?

金森 どちらも100点を目指さないことにしているんです。自分が疲れちゃうので(笑)それよりも、楽しそうなお母さんでいたいし、そんな姿を見て、仕事の楽しさを子どもに伝えられたらと思います。スタッフにフォローしてもらうこともすごく多くて。だからこそ、みんなの生活になるべく負担をかけないようにと、いつも考えています。


(育休中の方も合わせてスタッフは計6名。チームワーク抜群で、店内にはいつも笑い声が響いています)

お花をもっと暮らしの中へ。進化し続けるお花屋さん

ーこれからお店でやっていきたいことはありますか?

金森 まずはドライフラワーでお花の可能性をもっと増やしていきたいです。産地に行くこともあるのですが、農家さんは計り知れない努力をしてお花を育てているんですよね。そんな姿を見ていると、最後まできちんと使い切りたいという気持ちが強くなって。

捨てるのではなくて違う形にして使い切る。ドライフラワーにすることで新しい価値が生まれるし、そんなお花を見て笑顔になってくれる人を増やせたらと思っています。


(3児のお母さんでもある金森さん。小学生になったお子さんが仕事を手伝ってくれることも)

ー店内をリニューアルされたそうですが、どのように変わったのでしょうか?

金森 お花のある暮らしをもっとリアルに提案してきたいと思い、店舗内にイベントや撮影に使えるスタジオを作りました。夫婦でブライダルの仕事をしてきたので、お花で空間を作り出せることが一番の強みだと思うんですね。

このスペースをお客さまに合わせた空間に仕上げて、撮影するというのを今後やっていきたいと考えています。ドレスも何着か集めているので、ブライダルの撮影もしたいし、遺影の撮影もできるようにしたいです。

(スタジオ内にはドライフラワーを漆喰に埋め込んだウォールフラワーが。 写真提供/greenpiece)

金森 あとは体験を通してお花の内側をもっと深く知ってもらえるように、イベントにも力を入れて、リースやブーケづくりなどのワークショップも続けていきます。

それからオンラインでの販売で、サブスクのサービスも始める予定です。生花を定期的にお送りし、ドライフラワーにする過程を購入された方ご自身に楽しんでいただけるようにしたいと思ってます。

ただ買って飾るだけではなくて、お花を贈る想いやお花を飾ることで感じる気持ちをもっと大事にできるお花屋さんになりたいです。


(母の日向けのオリジナルギフトも毎年大人気。 写真提供/greenpiece)

最後に母の日ギフトのアドバイスを聞くと、お母さんと一緒にお花に触れる時間を作ることや、お菓子と一緒にお花を贈るなど、お花にプラスアルファがあるギフトが良いかも!と教えていただきました。

感性を十分に発揮できる場所を育くみ、次々に生まれるアイディアを楽しそうに実行していく金森さん。小柄ながらもそのパワフルさにお話を聞いていてとても圧倒されました。リニューアルしたお店greenpieceからこれからどんなお花の提案が生まれていくのか、これからも目が離せません。最新の情報はぜひSNSで!

【金森鮎美さんプロフィール】
1988年、秋田市生まれ。フラワーデザイン会社に就職し、数多くのウエディングフラワーや空間コーディネートを担当した後、結婚出産を機に退社。実家の美容室で働きながら、大手式場のウエディングフラワーや株式会社リクルート『ゼクシィ』の撮影コーディネートを担当。2018年株式会社greenpiece専務取締役に就任し、ウェディングコーディネートや空間ディレクションを担当。ロスフラワー関連商品の開発販売やオーガニックフラワーの普及活動を行う。 3人の育児に奮闘中。

【greenpiece】
秋田市外旭川字八幡田151-1
電話番号/018-838-1118
営業時間/10:00〜17:00
定休日/不定休
駐車場/3台
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この記事を書いたライターこの記事を書いたライター

mitaslab.

日々ときどき旅。日常と非日常を行ったり来たりしながら、毎日をアップデートするひとりプロジェクトをしています。現在は二拠点生活に挑戦しながら、フリーライターや企画で活動中。

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