雪の舞う日が増え、クリスマスが待ち遠しい季節がやってきました。今回は、大館市でヨガ&ピラティスのインストラクターをしつつ、インテリアとして素敵な空間を創出する、大人の女性にぴったりなキャンドルを作っている「Calme Candle(カルム・キャンドル)」さんをご紹介します♪
秋田県初のピラティスインストラクター
Calme Candleの田村律子さんは、大館市出身。もともとバレエやダンスが大好きで、高校卒業後は東京で働きながらダンススタジオに通っていました。平日はフルタイムで仕事、土日はダンスレッスン、そして年に1回ダンスの発表会に出場するというハードな日々だったそうですが、「当時は疲れを知らず、全然平気だったんですよ」と、田村さんは振り返ります。
20代半ばで大館に戻り、仕事をしながら地元のダンススタジオに通い始めた田村さんは、「上手くなりたいけれど、練習を重ねると腰が痛くなる」という悩みを抱えていた時に、ピラティスに出会いました。思い切って3カ月間東京にアパートを借り、ピラティスインストラクターの資格を取得。「当時はまだ、東京まで行かないとピラティスはできませんでした。それなら自分が資格を取って、こっちに持ってくればいいと思ったんです」と田村さん。1年後にはヨガインストラクターの資格も取り、大館でピラティス&ヨガの教室を開催するようになりました。
キラキラした特別な空間でヨガを楽しみたい
教室を始めて4〜5年経った頃、キャンドル作りのワークショップに参加した田村さんは、キャンドルをともした中でヨガを開催したいと考えるようになりました。「ダンスの発表会のキラキラした舞台装飾が大好きなんです。だから、ヨガの演出としてキャンドルを飾ることで、空間を楽しんでもらえたらと思いました」。東京の「キャンドルヨガ」のイベントに参加したり、キャンドルに関するイベントやワークショップに積極的に参加したり、また、オンラインの講座も活用しながらキャンドル作りを学びました。
今年は、七夕と十五夜にキャンドルヨガを開催したほか、クリスマスにも企画しているそう。キャンドルヨガの魅力について聞くと、「ほの暗いキャンドルのあかりの中にいると心が穏やかになって、自分に向き合う本来のヨガを体感できるんです」と教えてくれました。
地元の良質な蜜ろうをキャンドルに
田村さんが作るキャンドルは、パラフィンワックスを使ったものと蜜ろうを使ったものがあります。どちらもそれぞれに素敵ですが、今の季節にぴったりなのが、柔らかい質感と暖かいあかりが気持ちをポカポカにしてくれる「蜜ろうキャンドル」。小坂町でアカシアはちみつを作っている養蜂家から直接仕入れた蜜ろうを、田村さん自身で精製して作っています。
精製した蜜ろうを溶かし、型に入れてキャンドルを作ります。キャンドルの大きさと芯の太さの相性を見るため、必ず燃焼実験をするのだそう。キャンドルは、形や色合いをインテリアとして楽しむだけでなく、燃やした時に揺らぐ炎、少しずつ溶けていくキャンドルの形、光の反射や広がりの変化が何よりの癒やしになります。田村さんは、燃焼実験の様子を写真に収めてSNSなどで発信することで、そんなキャンドルの魅力を伝えています。
「働く女性が一日の仕事を終えて家に帰ったあと、ひと息ついてキャンドルに火をともし、何も考えないで心穏やかに、ゆらゆら揺れるあかりを見つめる」そんな光景を、キャンドルのある生活として田村さんは思い描いています。「キャンドルを見つめている時間は、頭の中が凪のように静まっている」というところからCalme Candleのブランド名が付けられました。
クリスマスシーズンのおすすめキャンドル
それでは、今シーズンのイチオシキャンドルをご紹介します! 贈り物の袋を背負ったサンタさん、優しい笑顔の天使、小人(こびと)、スノーマンなど、かわいらしい人形系キャンドルが勢ぞろい。蜜ろうの黄色はミツバチが集めた花粉の色ですが、精製した蜜ろうを数カ月間紫外線にあてると変色して白くなります。Calme Candleの白いキャンドルは、蜜ろうの柔らかい質感をそのままに、ナチュラルな白さがまたオシャレです。
「インテリアの一つとして楽しんで、飽きたら溶かして作り直せるのもキャンドルの魅力」と田村さんは言います。今はオンラインストアの販売だけですが、いずれは小さなお店をかまえ、キャンドルだけでなく芯も買えるようにして再生キャンドルのコンテンツも販売していきたい、と考えているのだそう。作り直して何度も楽しめるキャンドルは、サステナブルですよね。
雪国秋田の長〜い冬に、キャンドルのあかりを眺める癒やしの時間を、自分にプレゼントしてみませんか?